【開催報告・名駅】朝食読書会『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(リンダ グラットン、 アンドリュー スコット)
今朝の朝食読書会は話題の書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(リンダ・グラットン、 アンドリュー・スコット)が課題でした。
管理人の読書メモ
P.20 20世紀には、人生を三つのステージにわける考え方が定着した。教育のステージ、仕事のステージ、そして引退のステージである。しかし、寿命が延びても引退年齢が変わらなければ、大きな問題が生じる。
P.28 100年ライフの恩恵の一つは、余暇時間の使い方を見直し、消費とレクレーション(娯楽)の比重を減らして、投資とリ・クリエーション(再創造)の比重を増やせることなのかもしれない。
P.40 図にあるように、2007年にアメリカやカナダ、イタリア、フランスで生まれた子どもの50%は、少なくとも104歳まで生きる見通しだ。日本の子どもにいたっては、なんと107歳まで生きる確率が50%ある。
P.138 強力な人間関係を築いている人は、ほかの人の知識を容易に取り込み、自身の生産性を向上させ、イノベーションを促進できる。高い信頼性と評判をもつ人たちと緊密な協力関係を築くことにより、自分が個人で蓄えているよりずっと広い知識と見方を得られるのだ。
P.163 人生の物語が一貫性をもつためには、継続性(自分の変わらない要素はなんなのか?)と因果関係(自分に起きたどの出来事が原因で変化が起きたのか?)の両方の要素が欠かせない。リンデによれば、自分についての深い知識は、その継続性と因果関係の要素を形づくるうえできわめて重要だという。
P.215 人生で多くのステージと多くのキャリアを経験するようになれば、そのすべてを貫く一本の柱をいっそうしっかりもつ必要が出てくる。
P.312 過去100年間は、商業化された娯楽の消費活動を中心とするレジャー産業が台頭したが、今後は、個人レベルで自己改善への投資活動に力を入れるレジャー産業が発展するかもしれない。
P.320 家庭のパートナー同士の関係で生産の補完性が以前ほど重要でなくなっているとすれば、それに代わって重要性が増しているのはなにか?(中略)それは、取引的性格をもつ旧来の夫婦関係とは異なり、その関係自体が双方に恩恵をもたらすからこそ維持される夫婦関係のことである。そのような関係は、内省を土台とし、つねに再検討と再構築を受け入れる。それは、不変の関係でもなければ、惰性で継続されるような関係でもなく、二人の間で調整を重ねていく関係だ。
P.353 固定観念と偏見を打破する手立ての一つは、集団間の接触を増やすことだ。
P.388 すべての人の寿命が等しく上昇しているわけではない。所得レベルによる寿命格差が広がっているのだ。