【開催報告】『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』(土井英司)
今朝はビジネス書を一日一冊紹介するメルマガ「ビジネス・ブック・マラソン」でも知られる土井英司さんの新刊『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』が課題でした。2004年7月から、毎日ビジネス書の新刊を中心に書評メルマガを発信し続ける土井さんによる「仕事に活かす読書」案内です。
管理人の読書メモ
P.18 読書の大きな効用は、偉大な著者たちのものの見方、考え方、つまりフィルターをのぞけることにある。その作業は他者との「ちがい」を作るためにとても役に立つし、自分自身の成長にもつながる。
P.30 本の内容がおもしろいかどうかなど、あなたのビジネスには何の関係もない
P.41 「生産性の高い従業員が充実感を抱くのであり、その逆ではない」(中略)やる気は、仕事ができるようにさえなれば自然と高まるのだから、モチベーションを重視した採用や教育をするのではなく、仕事ができるようにしてあげることこそが肝要だと説いているのだ。
P.69 (読書において)わからないことは単にわからないままになっているのではない。知らないうちに自分の頭のなかに「わからなかったこと」として叩きこまれ、蓄積されて、その後の勉強を進める際、無意識に、自然に答えを引き寄せ始める。
P.149 読書とは他者との「ちがい」をつくりだす作業だ。自分の専門分野の知識を深めるだけではなく、一見、関連性のない分野も学び、このふたつを組み合わせる。
P.162 世の中はノイズに満ちている。しかし、時代の変化を予感させるシグナルもある。ベストセラーはときとしてシグナルになる。うまく読みとれれば、変化を先取りできるかもしれない。
P.177 ワークライフバランスの議論など、まったくバカバカしい。ワークとライフをわける必要などない。仕事は遊びであり、遊びもまた仕事だ。
P.183 いまさら戦国時代の武将の考え方や戦いぶりを知っても、ギリシャ神話を理解しても、すぐ何かの役に立つことはない。あまりに現代とは違いすぎるからだ。そこで本質だけを抜き取り、自分が接している現実に合うように「変換」しようとする。このトレーニングを強いられることこそが、古典を読む醍醐味なのだ。
P.187 料理人は、かつては「卑しい仕事」のひとつだった。しかし味を探究し、教養を身につけ、最高の料理にたどり着いた料理人たちは、いまでは「カリスマ・シェフ」として尊敬されるようになった。「学び」こそが、人生を開き、人々に喜びを運ぶのだ。
感想など
P.10 人は、1日のほとんどの時間を「働く」ことに費やしている。この働く時間が充実し、喜びを味わえるようになれば、人生はカラフルになる。そこで私は、良きビジネス書を多くの人に紹介したり、自らビジネス書作家を育てたりすることによって、日本全体の生産性向上に貢献したいと考えるようになっていった。
に共感しました。皆さんはいかがでしょう。