【満席・伏見】5月15日(月)『応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱』(呉座 勇一) |名古屋で朝活!!朝活@NGO
【第81回 朝食読書会@伏見】
伏見では81回目の朝食読書会を開催します。
伏見の朝食読書会では、古典、ロングセラーの本を中心に選書しています。
長く読まれるには「理由」があります。
他の人の感想からも気付きが多いですよ。
※課題本は読んだ上でご参加ください
※学生の方や現在お仕事をされていない方も歓迎です
予定
日時:2017年5月15日(月) 7:00~8:00くらい
7:00~7:15 ドリンク・フードのオーダーしたり自己紹介など。
7:15~8:00 本から刺激を受けたこと、感じたことなどディスカッション。
※8:00以降も残れる方は続けてお話されてもよし、まったり読書もよし
※電車やお仕事の都合で多少の遅刻や途中で抜けることはOKです。できれば事前にお知らせください
場所:スターバックスコーヒー名古屋伏見ATビル店
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦1丁目18-22 名古屋ATビルディング 1F
052-220-6232
(ヒルトンの向かい側です)
Map→ http://
参加費:各自のドリンク代・フード代。参加費は無料。
課題本
【だらだらと続く大乱】
小学校の教科書で紹介されていることもあってか、「応仁の乱」の知名度は高い。しかし、それがどのような戦乱だったのかと問われると、多くの日本人が口ごもる。室町後期に京都でおきた……戦国時代のきっかけとなった……諸大名入り乱れての……。
呉座勇一『応仁の乱』は、ほとんどの日本人が実態を知らないこの大乱を、最新の研究成果をふまえながら実証的に検証してみせる。さらには、同時代に生きた興福寺の2人の高僧(経覚と尋尊)が遺した日記を通じて、戦乱に巻きこまれた人々の生態を描いている。それらの合間に、気鋭の中世史学者ならではの自説も展開する。いたって学術的な内容なのだが、構成の巧さと呉座の筆力によって最後まで読ませる。
しかし、全体としては、やはりよくわからない。それは決して呉座の責任ではなく、この戦乱が結果的に大乱になってしまっただけで、発端の当事者(細川勝元と山名宗全)たちも、短期に決着するとふんでいたからだ。それがいつしか、両氏が多数の大名を引きこんだために、諸大名の目的が錯綜して、将軍も大将もコントロールできなくなっていき、京都だけでなく各地で戦闘がくり返され、だらだらと終結まで11年もかかってしまったのだ。しかも、戦後処理まで判然としないのだから、応仁の乱はよくわからない。
大義名分に乏しいだらだらと続いた応仁の乱は、第1次世界大戦に類似していると呉座は説く。結果的に諸国に新たなパワーバランスを生みだすことになる、地味な大乱。ひょっとしたら今、私たちもそんな混沌の時代を生きているのかもしれない。
評者:長薗安浩
(週刊朝日 掲載)
(Amazonより転載)
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