【開催報告・藤が丘】朝食読書会『2日で人生が変わる「箱」の法則』(アービンジャー・インスティチュート)
- 作者: アービンジャー・インスティチュート,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/09/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今月の藤が丘は『2日で人生が変わる「箱」の法則』(アービンジャー・インスティチュート)が課題でした。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』で舞台となるザグラム社、その創業者の「ルー」がどのように「箱」のメソッドを身につけたのか。その原点となる「キャンプ・モリヤ」でのセッションを描いた一冊です。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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管理人の読書メモ
子どもに対して、夫や妻に対して、また、隣人、同僚、見知らぬ人に対して、自分と同じ人と見るか、それとも物と見るかを選びとっています。自分と同じように大切か、大切でないかということです。
自分たちがどんなに不公正、不公平に扱われているかについて。私たちは仲間を集めるんです。自分の批判的な見方を正当化してもらいたくて。
私は子どもたちに日常の雑事が大事だろとどなりつけ、その大切さは正しいかもしれない。でも、それで私の求める手助けや協力が得られるでしょうか、敵対的な気持ちでどなりつけていて?
私が自分にそむいたとき、他人の過ちが私の中で急速にふくれあがります。つまり、それを実際よりも悪いものにしはじめる。それが悪ければ悪いほど、私は正当化されたと感じるからです。
障害そのものが私の自己正当化だったのです!周囲とうまくやれないことへの言い訳になっていたのです。
子どもたちの苦難を一緒に体験することは、結局、彼らの役に立ちます。彼らの心が敵対的にならないようにするのを助けてくれるのですから。
いったん脱出方法を見つけたら、箱の外にとどまるための鍵は、あなたがすべきだと思うことをすることにあるのです。
感想など
基本的な枠組みは、前作の『自分の小さな「箱」から脱出する方法』と同じ感じです。「人を物と見なしてしまう」「自己欺瞞」「正当化」「共謀」など、箱のフレームは同じ。
今回は、ひとりではなくグループでのセッション受講という点が違って、例えば職場でチームを相手に「箱」を説明するような状況に近いのでは。
加えて、「箱」の4種類が具体的で
・「優越の箱」(他人を劣ったものと見下してしまう)
・「当然の箱」(自分が不当な被害者で、恵まれておらず、周囲を不満に思ってしまう)
・「体裁の箱」(嫌われたくないので、助けや正しいことができない)
・「劣等感の箱」(自己卑下、自分は劣っていると思い込んでしまう)
と具体例とともに解説されています。エピソード付きで語られるので、たいへん分かりやすい。
箱からの脱出で重要なことをピラミッド図で示すなど、ビジュアルでも理解しやすいように工夫されています。前作のフレームを、別の事例や角度から復習できる良書だと感じました。
参加者のおすすめ
職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書―上司のための「みる・きく・はなす」技術
- 作者: 武神健之
- 出版社/メーカー: きずな出版
- 発売日: 2017/03/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則―感情に振りまわされない人生を選択する
- 作者: アービンジャー・インスティチュート
- 出版社/メーカー: きずな出版
- 発売日: 2014/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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