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【開催報告】朝食読書会『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』(伊賀 泰代)

 

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

 

  今朝の読書会は伊賀泰代の新著『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』が課題でした。

 「長時間労働」「労働人口減少」「育児休暇・時短勤務への対応」と日本の企業が直面している問題への解決策としても、本書のテーマである「生産性」を上げることは喫緊の課題。マッキンゼーに勤務した経験から、いかに「成果を上げ」「投入資源量を減らす」のか、ヒントが満載です。

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管理人の読書メモ

P.5 成長するとは、新たな知識や技術を習得することでも、英語がうまくなることでもありません。それらを駆使して仕事の生産性を上げることができたかどうか。それがすべてなのです。

 

P.34 生産性を上げるためのふたつの方法、「成果を上げる」と「投入資源量を減らす」には、さらにそれぞれを達成するための手段として改善と革新というふたつのアプローチが存在します。

 

P.124 すべての人は、どんな年齢になっても成長できていると実感できれば、嬉しく感じるものです。

 

P.139 ブルーカラー業務に対する根拠のない優越感から脱し、「生産性を上げるための基本グッズ」であるストップウォッチが事務部門でも広く使われるようになれば、ホワイトカラー部門の生産性も大きく改善されることと思います。

 

P.155 「あの人にしかできない仕事」は、当人の高い評価につながっていることも多いのですが、一方でその人は、「自分の仕事を伝達可能な形に要素分解し、他の人にもできるようにすることで、組織の生産性を高めるという貢献ができていない人」ともいえ、組織としては、その人の急な病気や退職、休暇取得の際の大きなリスクを抱えてしまいます。

 

P.158 3%の生産性向上はインプルーブメントによって達成すべき目標で、三割の方はイノベーションによって達成すべき目標です。

 

P.165 より端的にいえば、マネージャーの仕事とは、
 ・決断をすること、と
 ・リスクに備えておくこと
となります。
 これを学んでおかないと、マネージャーになった後、決断すべきタイミングを迎えているのに延々と複数の選択肢のメリットとデメリットを分析し続ける「決められない管理職」になってしまいます。

 

P.189 情報収集前に具体的なアウトプットイメージをもつために作れられるのが、ブランク資料です。(中略)通常、上司や顧客から資料作成を依頼されたスタッフは、まずブランク資料を作り、それを上司や顧客に見せてアウトプットイメージを共有してから情報収集や分析にとりかかります。

 

P.225 「○○君はクライアントの技術部長さん役、△△さんは営業部長役で」と指名され、みんなでそれぞれの立場を演じながら資料を検討することもよくありました。これはロールプレイング研修を会議に応用した方法だといえるでしょう。

 感想など

 確かに製造業などのブルーカラーの現場では常に生産性を問われ、動作研究や作業の補助となる治具の活用、移動手段やラインの短縮などで徹底的に「ムダ」を省かれます。それに比べてホワイトカラーの職場では、まだまだ生産性向上の余地がありそうです。

 本書では、資料作成、会議、研修など、日常業務のなかから「改善」「革新」のヒントとなるような例を挙げていて、特に管理職の方が読めばすぐに取り入れられる内容も多いかと思いました。

 年末ということもあり、ここをチェック。

 P.147 一年に一度、仕事の閑散期に「部門内の仕事の洗い出しと、不要の仕事の廃止」を行うことを習慣化すれば、他にも多くのメリットが得られます。(中略)管理職は全スタッフの仕事を理解していても、スタッフ同士はお互いの仕事を理解していない、ということもよくあります。そういう場合も年に一度、全員の仕事の意義をみんなで確認しておけば、休暇もとりやすくなるし、他の人の視点が入ることで、自分では思いつかなかったような「生産性の高い方法」が見つかる場合もあります。

仕事の洗いだし、棚卸にちょうどいい時期。早速実践してみたいと思います。

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