【開催報告・名駅】『日本が売られる』(堤 未果)|名古屋で朝活!!朝活@NGO
年明け最初の朝食読書会、課題は『日本が売られる』(堤 未果)でした。4名で開催、ご参加ありがとうございました!
水、土、タネ、海や山から医療、個人情報など、資産的なものからサービスまで、ここ数年だけに絞ってもトピックが満載です。
たとえば、効率化、低価格化を追求した野菜・穀物については、農薬の残留基準を大幅に緩和、遺伝子組み換え食品表示をなくす方向に舵を切っていて、長期的な健康面での不安や自然界の動植物に対する影響など、脇に置いているように思えます。
短期的、営利的な、まさに《今だけ、カネだけ、自分だけ》の論理で社会が変わっていくようで、読み進んでいくとかなり怖いです。
また、こうした規制緩和の裏に透けて見える日米関係も改めて気になるところ。国際情勢は、歴史や文化の潮流もあり、複雑に絡み合ってますから、急に現在のベストアンサーに切り替わらない事情もありますが。
ただ、水道事業、安心安全な農作物を扱う協同組合など、一旦は民営化したものの、元に戻すことに成功している事例も紹介されています。
何を選ぶかは自分次第。まずは、関心を持って情報を集めること、その知識で判断すること、でしょうか。この本もたくさんある視座のひとつ、違った見方・考え方もありかと。
朝活@NGOでは日経新聞を読む勉強会も開催してるので、日頃のニュースにアンテナを立てるのに、ぜひそちらにもご参加ください!