名古屋で朝活!! 朝活@NGO|朝食読書会・もくもく勉強の会

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【開催報告・藤が丘&栄】『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』(平田 オリザ)|名古屋で朝活!!朝活@NGO

 

 今月の藤が丘と栄は、どちらも『わかりあえないことから』(平田オリザ)が課題でした。先週日曜の藤が丘に続いて、今朝は栄の朝食読書会。初参加の方、久しぶりの方もいらっしゃって、11名で開催しました。

 

こちらは先週日曜の藤が丘。

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こちらは今朝の栄。

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ひと口にコミュニケーションと言っても、ある場面ではきちんと意見が言えること」であったり、逆に「空気を読むこと」であったり。

《結論から先に言ってしまえば、いま、企業が求めるコミュニケーション能力は、完全にダブルバインド二重拘束)の状態にある。》P.15

 
組織に入ったばかりの新入社員の方は、こうしたダブルバインド、特に戸惑うところかも。

さて、演劇の世界で、平田オリザさんが重要視していることが《「会話」と「対話」を区別すること》だ、と。

「会話」価値観や生活習慣なども近い親しいもの同士のおしゃべり。


「対話」=あまり親しくない人同士の価値観や情報の交換。あるいは親しい人同士でも、価値観が異なるときに起こるその摺り合わせなど。

 
個人的には、この区別で言うと、学校教育や価値観の多様化などの社会的要因から、ある一定の世代以上の人は「会話」が上手で、若い世代は「会話」が苦手なのでは、と思って読んでいました。対話以前に会話を磨こうよ、と。

でも、今朝の読書会では、

・コミュニケーションの手段が「会話」だけではないので、若い世代もコミュニケーションが苦手な訳ではないのでは。

・むしろ、世の中的には「対話」が必要な場面が多くなっているので、対話に慣れてない世代の方が変わるべき。

など、本書の主旨により近い意見に納得。身をもって自分の思い込みから抜け出すのは難しい、と実感。今朝の読書会は、個人的にもたいへん気づきの多い会でした。藤が丘、栄で参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

 

 

8月の栄は、8月29日(水)の予定。課題はこちらです。歴史上の密約かと思って読み始めたら、現代の企業戦略の裏側を覗いたもの。イギリスの事例が中心ですが、日本も似たような状況かと。

 

世界を変えた14の密約

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