【開催報告・名駅】朝食読書会『経営者の条件』P.F.ドラッカー
今朝の朝食読書会はドラッカー『経営者の条件』が課題でした。本書を課題にした朝食読書会は3回目。
勉強会でもこの本の解説からコピーを配布することが多く、読むたびに発見のある名著です。
管理人の読書メモ
P.8 人事がうまくいかなかったときには、動かされた者を無能と決めつけてはならない。人事を行った者が間違ったにすぎない。
P.83 人間社会において唯一確実なものは変化である。自らを変革できない組織は明日の変化に生き残ることはできない。
P.106 人間関係論では、「手だけを雇うことはできない。手とともに人がついて来る。」という。同じように、われわれは一人では強みだけをもつわけにはいかない。強みとともに弱みもついてくる。
P.122 「手放せない。いなくては困る」という声に耳を貸してはならない。
P.128 上司の強みを強調し、上司が得意なことを行えるようにすることによってのみ、部下たる者も成果をあげられるようになる。
P.149 優先順位の決定は比較的容易である。集中できる者があまりに少ないのは、劣後順位の決定、すなわち取り組みべきでない仕事の決定とその決定の遵守が至難だからである。
P.152 集中とは、「真に意味あることは何か」「最も重要なことは何か」という観点から時間と仕事について自ら意思決定をする勇気のことである。
P.204 成果を上げる人は、何よりもまず問題の理解に関心をもつ。誰が正しく誰が間違っているなどは問題ではない。
感想など
「経営者」と訳されていますが、訳者あとがきでも「原題のThe Effective Executiveは、真意を訳せば『できる人』」と書かれているように、経営者に限らず働くすべての人が参考にできる内容です。
「強みを生かす」「時間配分を見直す」「成果をあげる習慣」など、ドラッカーの著作では繰り返し強調されるテーマで、主に個人の働き方、組織への貢献の仕方が展開されます。
新人が読んでも、管理職・経営層が読んでも、学べるところの多いので、再読しても必ず新たな発見があります。4月に新しい年度を迎えるこの時期に、ぜひ手にとってみてください。
また、組織論なら、こちらの『マネジメント』もオススメです。
- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/12/14
- メディア: 単行本
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◆4月3日(月)名駅の朝食読書会は『騎士団長殺し(第1部)』『同(第2部)』(村上春樹)が課題です。
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