【開催報告】 『銀河鉄道の夜』 (宮沢賢治) |名古屋で朝活!!朝活@NGO
宮沢賢治全集〈7〉銀河鉄道の夜・風の又三郎・セロ弾きのゴーシュほか (ちくま文庫)
- 作者: 宮沢賢治
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1985/12
- メディア: 文庫
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今月の藤が丘の朝食読書会は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が課題でした。この8月27日に生誕120年を迎える宮沢賢治の代表作です。
感想など
代表作ではありますが、作品としては未完であり、第1次稿~第4次稿が遺されています。現在は新潮文庫をはじめ第4次稿を元に出版されているものが多い中、岩波文庫は谷川徹三が第3次稿も含めて編集した作品となっています。
ジョバンニとカムパネルラの二人を中心に、「鳥を捕る男」「蠍(さそり)といたち」「沈没船の姉弟、家庭教師」など、象徴的なエピソードが続きます。
「ほんとうの幸(さいわい)」「いちばんのさいわい」「みんなの幸」、そして自己犠牲、宗教と神様、孤独感、死など、短い作品の中に大きなテーマが見える作品です。特に「自己犠牲」をどう受け止めるかで、この作品の評価が分かれるところかと思います。
「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」(本文より)
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